内発的動機づけとコーチングマインド
どうすれば、行動を起こせるか。パフォーマンスをあげられるか。それもなるべく継続して成果を出すためには?
目標達成やパフォーマンス向上のためには、心理学や行動経済学の知見によれば、「内発的動機づけ」が大事と言われています。金銭報酬や他者からの評価などの「外発的動機づけ」ではなく、自らの関心や「達成したい!」「楽しい!」と思う気持ちのことです。
これ自体は正しい理論だと思いますが、一方で「やりがい搾取」の問題もはらんでいます。意識的であれ、無意識であれ、心理的なメカニズムにつけこんで、雇用者などをコントロールしてしまいうることには留意が必要です。
参考:やりがい搾取(「日本の人事部」より)
やりがい搾取にはならないよう注意しつつ、普段のコミュニケーションや教育の場面でも、指導する部下などのやる気、モチベーション、ありたい姿に注目して対話していくことが大切だと考えます。なぜなら、それが「内発的動機づけ」につながるからです。
コーチングにおいては、コーチングを受けるクライアントが「自分で決めて行動すること」を重視します。内発的動機づけを活用、促進する方法の一つはまさにこれで、人からやらされるのではなく、自分で決める、ということが大切です。
こうした「コーチングマインド」で部下や指導する人達をモチベートしていきたいですね。
でも、そんなことで組織はまわるのか?という反論もあるかと思います。やりたい放題で良いのかと。
しかし、メンバーがしっかりと自律しており、組織に貢献する意欲さえあれば、それはさほど心配すべき問題ではないと考えます。
クリエイションコーチング
Creation Coaching
代表・HRコーチ
中村 公省 Kosei NAKAMURA