組織形態の良し悪し
実際の場面(自分の所属組織を含む、見聞きした事例)から考えた組織についての考察です。
現在、多くの方々が、急に在宅勤務になったり、逆に急な出勤となったり、時差勤務となったりと仕事・働き方の変化を経験していることと思います。
このような緊急時には、ヒエラルキーがはっきりとしている組織の方が案外強いこともあるように感じます。ヒエラルキーが明確な組織では、同時に指示系統も明確であることが多く、例えば出社する、しないの指示を迅速に行うことができます。
緊急時かつ、目的なりゴールがはっきりとしている場合には、ある種軍隊に近いような組織の方が、スピーディーに対応することが可能なわけです。
ただし、現在のように混乱状態が長引き、だんだんと「正解」がわかりづらくなっているような状態の場合、組織のメンバーが指示待ち傾向になってしまう恐れもあります。段階が変わると、組織への従属よりも、個人の自律が大事になってくるのです。
結論としては、至極当たり前ですが、直面した事態に応じて柔軟に形を変えられる組織が強いのだろうと思います。
少し前から話題になっているティール組織について言えば、ヒエラルキーのなさ、個人の自律という側面が強調されがちですが、実際にはヒエラルキー型組織など別の組織のあり方や要素も内包するもの(筆者意訳)だそうで、やはりある種の理想であると言えるかもしれません。
課題に対応する中で、人も組織も成長していきます。この事態が収束した暁には、また新たな組織の形が生まれてくるかも、しれません。
ティール組織:参考→ティール組織とは?組織の概念や特徴の変化、欠かせない3つの要素をご紹介 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTE
プロコーチ
中村 公省 Kosei NAKAMURA