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自己分析と仕事選びの間のブラックボックス

皆さんは、いまの仕事が好きですか?

今の仕事は向いていると思いますか?

なぜ今の仕事を選んだのでしょうか?

 

少し質問を変えて。どうすれば自分に合った、満足のいく、仕事を見つけることができるでしょうか?

 

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自分に合っている、自分が満足できる仕事を見つける際の王道としては、自己分析をし、業界や企業や職務を知り、上手くマッチングさせることですが、この「自分のやりたいことやできることを明確にする」ことと「それに合致しそうな仕事を選ぶこと」の間には、ブラックボックスがあるように思えてなりません。

要するに、全く同じように自己分析をし、全く同じように言語化されたとしても、全然違う職業を選ぶこともあれば、仮に同じ仕事に就き同じ環境に居たとしても満足度が人によって大きく異なるというケースが多々あるのです。

 

例えば、

Aさん:食への興味が強い、人と話すことが好きだし得意→食品メーカー営業

Bさん:食への興味が強い、人と話すことが好きだし得意→食レポタレント

となることも考えられます。

 

つまり、相当に複雑な要因のもとに職業選択は行われるのです。そして、複雑な要素間の関係によって満足度が決まってくるのだと思います。

 

私の場合、キャリアのほとんどにおいて、人事の仕事をして過ごしており、おそらく向いていると思って取り組んでいます。その理由を考えてみると、

①人が好きで関心がある

②全体を管理する立場は悪くないと思っている

③物質的な面のみならず心理的な面でも安心して働いてもらう環境を作ることに関心がある

④人と信頼関係を築くことが大事だと思っている

⑤人が成長する様子を見ると嬉しい

などが挙げられると思いますが、

もう少し細かく言えば①だけれどあまり人に深入りしないので、見ようによっては人に関心がないとも見えるところもあり、だからこそ②一歩引いた立場で、管理するという仕事もできています。考えようによっては、人と積極的にはかかわらずに会社管理を行う企業内の情報インフラ部門の仕事などにも関心があるんじゃない?とアドバイスくださる方もいるかもしれません。また、そもそも③~④って人事じゃなくても、他の仕事にもある要素ですよね。例えば教師とか。

…というように、言語化ないし具体化の方向が少しでも違えば、違う仕事を選んでいたでしょうし、人事である必然性は、実はそんなにないとも言えるのです。

 

ではなぜこの仕事をしているのかというと、偶然の要素もかなり大きいと思っています。たまたま配属され(新卒入社当初は希望してもいませんでした!)、たまたま転職の際にも同じ職種で内定し(別職種でも面接を受けましたが先に人事職で内定が出ました)、たまたま大きな挫折もなく経験を積めていて、そしてついでに自己研鑽でコーチングを学んだ流れからパラレルワークをしている、という認識でいます。でも、自分では納得感を感じています。

 

仕事選びというものは、その時の自分の選択に納得できていれば、とりあえずはOKなのだと思います。一回の選択で人生全てが決まるわけではありませんので、時々振り返ってみて点検してみるくらいでちょうど良いのではないでしょうか。

逆にこのくらいの感じで、ある程度真剣に考えつつも気持ちは軽く持ち、やってきたご縁をそれなりに大事にするスタンスでいると、結果として「いい感じ」のキャリアが築けたりします。

 

もちろん当然ながら、適当に選んで良いわけでもないですし、ミスマッチによる苦しみを敢えて味わう必要はありませんので、自己分析と仕事選びの間のブラックボックスにおいて、納得のいく解が出るように今後も色々な方の支援をしていけたらと思います。

 

あくまで一つの考え方としてご紹介でした!

 

クリエイションコーチン

プロコーチ

中村公省 Kosei NAKAMURA

 

自分を認めることからはじめてみませんか?

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今、困っている人のために何かしなくては。自分には何ができるのか。そんなことをここ最近考えています。しかし、色々とできることはありそうなのですが、私自身、なかなか一歩が踏み出せません。そこで、「基本」に立ち返ってみました。

 

なぜ一歩が踏み出せないのか?

よく映画などでも、前代未聞のミッションに立ち向かうとき、あるいは追い込まれた緊急時にチームメンバーがそれぞれの強みやスキルを発揮して突破していくような話がありますが、昨今、まさにそのような場面を思い起こし、自分には何ができるのだろうか、どんなスキルがあるのだろうか、と自問しています。

例えば無償でコーチングを提供するなど、実際すぐにでもできることが、いくつか考えられます。それでもなぜだが気が進まないのです。考えうる行動に対して、今は必要ない気がする、必要とされていない気がする、あるいは、それを行うのは自分でなくても良い気がするのです。もしかすると自分や周囲の人たちが恵まれているため、必要性が強く感じられないこともあるでしょう。

まして、コーチングやカウンセリングの類というものは、あまり必要性を感じていない方にとっては単なるお節介となるだけでなく、効果が十分に実感できない場合にコーチやカウンセラー全体への評判を下げることになりかねません。そう考えると、ブレーキを踏んでしまうのです。

 

3年後にあなたはどうなっていたいですか?

また、社会の前提が変わりつつある今、先の見通しがた立ちにくい今、近い将来や未来の社会をある種ゼロベースで考えられる(考えなければならない)ことに対しては、ワクワク感と不安を感じるものです。ワクワク感の強い方に対しての「◯年後のあなたはどうなっていたいですか?」という問いかけは前に進む原動力となります。一方で、不安感か強い方に対しては、不安を煽り、苛立ちを助長するものになってしまうでしょう。そうした考えからも不用意にコーチングの類を提供して良いものか…と思ってしまいます。

 

爪研ぎ圧力?

少し別の観点ですが、行動が制限されている今、アスリートの方などが、「できることをやろう、今こそ爪を研ぐ時だ」というようなメッセージを発してくださっています。たくさんの勇気をもらえる一方で、何か自己研鑽を「しなければならない」という焦りも同時に感じてしまいます。そして、焦りから、逆に行動に移せない、やる気を落としてしまうという現象が私の中では生じています。

もちろん、仕事でも家庭でもいろいろと対応しなければならないことかあるというのも、そうしたブレーキにつなかっているかもしれません。

 

では、まず何をすべきなのか?基本に立ち返ってみた

このように、何かやらなくては、でも踏み出せない…という心境になってしまっているのですが、私以外にも、「そもそもやる気が起きない」「漠然と不安である」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

そこで私はコーチングやカウンセリングの基本に立ち返って、こうしたメンタルを乗り越えるには何が必要なのか、考えてみました。

それは、認めること。過度に肯定するでもなく、かといって否定するでもなく、相手のありのままの存在を受容し、同じ光景を見るように(感じるように)努めること。

この場合で言えば、今の自分のありのままを認めること。そういう心境なんだね、とニュートラルに自分を見つめて、ニュートラルに肯定することです。

 

このままではいけない、何か変えなくてはいけない、という自己否定も時に強い原動力になるものです。どちらかというと私も「ちゃんとしなくては」というある種の自己否定を活用して前に進んできた節があります。

しかし、ここ1、2年、自分の中で変わってきたことで、特に最近あらためて気づいたのは、現状を認め、自分の存在を認め、否定ではなく安心感の中で自分を開放し、行動につなげていくことの大切さです。

 

「このままではダメだ!何をすべき?」という硬くて強いパワーから、「あなたはそのままで大丈夫。さあ、何をしたい?」という、柔らかくて温かいパワーで動かしていく時代へ移っていくのかなあ、なんて考えています。

 

こうして、今、自分を認めることで、少しずつパワーが溜まってきている感じがしますので、もう少ししたら行動に移せそうです!

 

まあ、いろいろ考えていますが、単純にそれなりに忙しいからというのが原因なのかもしれませんが!

 

いずれにしても、今後近いうちに、人を支えたり、気づきを得てもらったり、成長を促したりすることのお手伝いを更に強力に進めて行きたい!と考えています。何かお力になれることがあればぜひお声がけください。

 

クリエイションコーチン

プロコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA 

今の自分の/あの人の役割を考えてみる

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いよいよ日本では緊急事態宣言が発令され、在宅勤務となった人・在宅勤務の割合が増えている人も多いだけでなく、娯楽施設のみならず保育所なども閉鎖となってきています。そんな状況ですので、私含めオンライン会議に突如参加する子どもやペットを制止しながら仕事をこなしている人も多いようです。家族と過ごす時間やインドアの趣味の時間が増えて案外楽しんでいる人もいる一方、仕事が終わらないと焦っている人、逆にどうしても出勤せざるを得ず、会社ないし社会における責任が増していると感じている人もいることと思います。

 

(キャリアの専門家界隈では有名な)アメリカの経営学者・キャリア研究者ドナルド・E・スーパー(1910-1994)によれば、キャリアとは人生のある年齢や場面のさまざまな役割(ライフロール:職業人、学生、家庭人、市民など)の組み合わせと定義されます。そして、その役割の組み合わせ(割合)は人生全般にわたり、さまざまに変化していく/変化させていくものであると言います。この理論を参照するとすれば、現在の状況は、強制的に役割の割合が変化させられている状況であると言えます。単純化した例を挙げると、職業人7割、家庭人・親3割であった人が、保育園であずかってもらえないこととなり、やむを得ず職業人3割、家庭人・親7割になってしまっているような状況です。

参考:「ライフキャリア・レインボー」とは? - 『日本の人事部』

 

個人単位で見れば、自分の役割がどう変化しているのかを客観的に考えてみたり、今後どう変化させると上手くいくのかを考えてみたりすることで、この事態を乗り切るヒントが得られるかもしれません。「今はこういう役割に注力する時期なのだ」と認識することで少なくとも精神的には何とかなる場合があります。

 

一方、集団・社会として見ると、社会全体において各個人の役割が意図せずして変化してしまっていることにより、社会や経済が停滞しているという点が問題なのだと思います。政策で解決するという方法ももちろんありますが、こんな時だからこそ、同僚や地域の人、あるいは友人が、今どういう役割の配分になっていて(なっていそうで)、何で困っているのかを想像してみること、できることがあれば手を差し伸べてみることを考えてみたいですね。スーパー的に言えば市民の役割で地域で助け合うとか、あるいは余暇を楽しむ人としての役割で、自分の趣味を通じて助けるとか、です。(例えば、あそこの店でこんなテイクアウトのメニューをやってるよ!とブログで発信するなど。) 

 

もちろん、これまでだって、自分たちの身近に、介護や育児などで自分の理想とする割合で役割を全うできずに、葛藤を抱えていた人も多くいたことと思います。しかしながら、そうした人の存在やその人が抱える悩みに対して、本当の意味で気づけずに、できるはずの支援ができていなかったこともあるかもしれません。少なからず皆が不自由さや葛藤を感じている今だからこそ、もう少し優しくなれるきっかけが、優しさを発揮する勇気を持つチャンスがそこにあるような気がしています。

 

プロコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA