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仕事における目標の立て方-コーチングをヒントに

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評価制度として、自分で立てた目標に対する達成度で評価する「目標管理制度(MBO)」を採用している日本企業は多いと思います。

ただし、ネット上のものにしても、リアルな場のものにしても、さまざまな社会人の意見を見るに「制度が形骸化している気がする」と思う人や、評価する上司も評価される部下も、そして時には事務局である人事さえも「やらされ感」が強く、納得感が低いと感じてしまっているケースが少なからず存在するようです。

 

上手く運用ができれば、企業にとっても社員にとっても有益な制度だと思いますので、今回はコーチングの手法をヒントに、目標管理制度を少しでも意義あるものにするため、特により良い目標の立て方について考えてみたいと思います。

 

自分の感情面とありたい姿にフォーカスしてみる

まず、目標を立てるにあたり、どんな状態になっていると自分は嬉しいのか、半年後や1年後にはどうなりたいのか、と自分に問いかけて目標を立ててみてはいかがでしょうか。

同じ目標を立てるにしても、自分がよりワクワクするイメージを持って目標を書くと、書くことそのものが楽しく感じられるだけでなく、モチベーションが上がることによって、目標を達成できる可能性も高まります。

 

仮に売上を20%アップするという目標であっても、

順番に考えてみよう。既存顧客からの売上アップは、厳しそうなので、新規開拓を頑張ってみるか…とりあえず最近景気の良さそうな◯◯業界を狙うべきだな。でもこの業界あんまり興味はないんだよね…。

と思って目標を立てるよりも、

どんな状態になると嬉しいかな…そうだ、個人的に関心のある◯◯業界にアプローチし、新規顧客を獲得して、こんなお客さんと仕事をするんだ!提案資料を作るだけでも楽しそう!

と考えて目標を立てる方が明らかに良さそうですよね。

 

自分で自分の目標を立てる

もう1つ重要だと思われるのは、自分で自分の目標を立てるということです。一見当たり前のようですが、結局上司に具体的指示をされて目標を立てることや、上司から期待されている内容をそのまま書いてしまうことなども少なくないのではないでしょうか。

「自分は」どうなると良いと思うのかという起点で目標を考えるだけでも、より良い目標を立てることにつながります。

また、これは上司の立場にある方へのメッセージになりますが、部下に会社の状況や会社からの期待を理解してもらいつつ、できるだけ部下が自分の考えを自分の言葉で目標として書けるようにコーチングの手法やコーチングのマインドをもって部下に接することも大切です。

 

日本ではまだまだコーチングが一般的にはなっていませんので、そう言われても…よくわからん!という方もいるかもしれません。そのような場合には、スクールや講座で学んだり、実際にコーチングを受けてみることをおすすめします。目標を立てる側としても、目標を立ててもらい評価する側としても参考になる点が多々あると思います。

 

 

クリエイションコーチン

Creation Coaching

代表・HRコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA