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「ボーナスや人事評価に不満、転職したい!」評価・賞与制度の本質とは?

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人事考課(評価)のフィードバックやボーナス支給の時期を迎えている方も多いと思います。

予想より良い評価だった、ボーナスも増えてモチベーションが上がったという人がいる一方、納得がいかない、頑張ったのにあんまりもらえていない…という思いを抱いている方も多いかもしれません。

この評価。このボーナス。さて、そろそろ本気で転職かな…と思っているあなた。転職活動開始!の前に、人事評価制度やボーナス(賞与)制度について、少し考えてみていただければと思います。

※ここでは賞与が個人の評価に連動している制度を前提として記述しています。

何が問題なのか?

ボーナスや評価に対する不満を生む原因は何なのでしょうか。明らかに経営状態が良くない、職場環境が悪い、制度的にまずいなどの理由を除けば、制度運用の問題が非常に大きいと考えます。

具体的には2つの問題があると考えます。

 

①評価の仕方が良くない

1点目は経営層、人事部門、マネージャーの評価の付け方、チェックの仕方が良くないという問題です。例えば、制度上は成果主義であるにもかかわらず、波風を立てなくないがために結局年功序列での評価をしてしまったり、評価基準が極めて曖昧になってしまったりすることなどがあります。

 

②メッセージがきちんと伝えられていない

2点目は、経営、人事、マネージャーのコミュニケーション力、伝える力の問題です。

評価制度や賞与制度、あるいは評価そのものには会社としてのメッセージが含まれています。言い換えれば、経営や人事として、社員に対する期待や思いを表現したものが制度であると言えます。単純化した例で言えば、成果主義的な制度は「成果を出して欲しい。その分、報酬を出す」というメッセージです。個人に対する評価であれば、「〇〇の点で成長したからA評価」など、より直接的にメッセージが含まれていることもあるでしょう。

至極当たり前ですが、制度の主旨や、その期の評価理由がしっかりと伝わっていれば、評価された側も納得感を持って評価を受け取ることができます。逆に言えば、メッセージが届いていないからこそ、評価に対する不満が生まれやすくなるというわけです。(大前提として、評価者と被評価者間に信頼関係があるかどうかの問題ももちろんあります。)

一方で、評価される側にも、きちんと期待や希望、実績をマネージャーに伝えきれているか、という問題があります。つまり評価者、被評価者が互いに期待をしっかり表現し、理解し合うということが必要なのです。

 

当然ながら、適切にコミュニケーションが取れる環境や仕組みを整える必要もあります。しかし、制度や環境、仕組みをいくら整えようが、しっかりと運用することと、しっかりとコミュニケーションを取ることを疎かにしては全てが台無しになってしまうと考えます。これこそが、問題の根本であり、最大の改善ポイントです。

 

そもそも賞与とは何か?

少し横道に逸れますが、そもそも賞与ってなんだっけという話です。経営視点で言うならば、賞与とは、その期の稼ぎをみんなで分け合うもの、また、そのようにして社員の頑張りに酬いるものであると言えます。よりドライに捉えれば、賞与とは人件費の調整弁です。毎月の給与として固定額を払うのは経営的にリスクだが、儲けが出れば社員に還元するという考えです。人的資源管理が高度化し、また一方で企業内の職務が細分化されていく中で、複雑化してしまっていますが、もっと評価や賞与というものをシンプルに捉えてみるのも良いかもしれません。

ちなみに、日本の賞与や給与制度について、歴史から知りたい方はこちらが参考になると思います。

日本の賃金を歴史から考える

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まとめ:やっぱり人事評価やボーナスに納得がいかない。どうすれば良いのか?

評価や賞与に納得感がない理由について、少しでも客観的に捉えられましたでしょうか。「わかったけど、やはり不満はある。どうすればいいのか!やはりこの会社を辞めたい…」と思っている方もいるかいるもしれません。

そのような場合には、結論として、とりあえず転職活動をしてみるのが1つの解です。転職エージェントや私のようなキャリア関連のコーチ、カウンセラーとまず話してみると良いと思います。専門家と話してみると、わかること、気づくことがたくさんあります。私も背景はいろいろありましたが、とりあえず動いてみた人間の1人です。

ただし、転職活動で迷走したり、なんだかんだで同じような会社に入ってしまい、問題を繰り返さないためにも、まずはこの機会に、賞与や人事評価というフィードバックを通して、自身と会社の価値観について考えてみることをおすすめします。

既述のとおり、「会社とあなた」という関係の中で考えるならば、評価にもとづく賞与の本質とは、会社の考えや期待、メッセージです。賞与とはコミュニケーションなのです。

今一度、御社の賞与・評価制度の主旨(探せば通常は社員がアクセスできるところに必ずあります)を読むなり、人事に聞くなり、マネージャーから受け取っているメッセージを掘り下げて考えるなりしてみてはいかがでしょうか。そして、あなたが大切にしたい価値観と照らして、会社の考え方があなたと合うのか、合わないのかを考えてみると良いと思います。

今の会社と自分の価値観を見つめてから転職活動をすることで、きっと納得のいく結果が出やすくなるでしょう。

 

なお、賞与や給与制度に込められたメッセージの読み解き方については、以下のサイトが参考になると思います。

図解|報酬制度・賃金制度の作り方 | 人事コンサルティングの株式会社ピース

 

 

クリエイションコーチン

Creation Coaching

代表・HRコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA