コーチング×人事の知〜理想的キャリア創造!〜

コーチング×人事の知見でより良いキャリア・社会を創造する!

「自分で選ぶこと」の大切さとメンタル向上策

f:id:creationcoaching:20191204203523j:image

コーチングにおいては、主体性、つまりクライアントが自分で選ぶことを重要視します。自分でやると決めたこと、自分で選んだ選択肢であれば、人から強制されたものに比べ、やる気を持って取り組むことができるからです。

 

日常生活や仕事への応用方法

このノウハウを日常の場面に応用するならば、指示されたこと、「やるべき」とまわりから言われたことをやるのではなく、たとえ限られた選択肢の中であっても、自分はどれが良いと思うのか、立ち止まって考えてから実行に移すとモチベーションの上がりやすくなります。そして、成果も出やすくなります。

 

立ち止まって、と書きましたが、選ぶにあたっては、しっかり自分の感情を掘り下げることが大切です。自分で選んでいるつもりでも、案外、人に言われたことに影響を受けて選んでしまっていたり、規範意識から選んでしまっていたりすることがあります。この場合、意外とやる気が出ない、続かないということになりかねません。論理的に考えることや周囲への影響などを考えることももちろん大切ですが、できるだけ「〇〇すべき」ばかりではなく、「〇〇したい」にもフォーカスしてみるということです。

 

また、部下やチームメンバーにも、自分で考え、選んでもらうということを意識すると、チーム運営がよりスムーズになります。(変な「誘導」にならないようには注意する必要があります!形上、選ばせているだけという状態が最もモチベーションを下げます。)

 

メンタル向上への応用方法

ただし、実際の仕事や生活においては、自分で選べない、選ぶ権利がない、という場面も多々あるでしょう。そのような場面が連続すると、フラストレーション、ストレスが知らぬ間に積み上がっていってしまいます。

 

擦り減ったメンタルを回復させ、向上させる手段として、些細なことで良いので、自分に向き合い、選ぶ機会をつくることをおすすめします。

 

例えば、仕事帰りに、ある種の惰性でいつものビールやスイーツを買って帰るのではなく、「今どんな気分か?」「今本当に飲みたいもの、食べたいものは何か?」と自分を掘り下げてみて、その思いのままに、好きなものを買ってみる、といったことです。(敢えていつもと違うものを選ぶべきということではなく、結果的に"いつもの"に行きつくのであれば、それはそれでOKです。)

 

自分は今どうしたいのか、どんなものにワクワクするのかというポジティブな心理に焦点を当て、そして自分の意志で選ぶ。これだけで、メンタル回復、向上につながります。


繰り返しになりますが、上記のような心理的な仕組みを、他者をコントロールするために利用してはいけません。ただし、良いチーム、あるいは良い日常を創るためであれば、積極的に利用すると良いと思います。

 

 

クリエイションコーチン

Creation Coaching

代表・HRコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA