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セキュアベース・リーダーシップ

読書メモ&お薦め本紹介です。

 

「セキュアベース・リーダーシップ」

著:ジョージ・コーリーザーほか

出版:2018年9月

著者は組織心理学者であり、人質解放の交渉人としての経験も持つ。スイスの名門ビジネススクールIMDで2002年からリーダーシップをテーマとした講義を担当しており、本書はその主要な概念をまとめたもの。

 

セキュアベース・リーダーシップ ――〈思いやり〉と〈挑戦〉で限界を超えさせる

セキュアベース・リーダーシップ ――〈思いやり〉と〈挑戦〉で限界を超えさせる

 

 

セキュアベースとは

守られているという感覚と安心感を与え、思いやりを示すと同時に、ものごとに挑み、冒険し、リスクをとり、挑戦を求める意欲とエネルギーの源となる人物、場所、あるいは目標や目的のこと。

 

セキュアベース・リーダーシップとは

思いやり、安心感、守られているという感覚を与えると同時に、挑み、冒険し、リスクをとろうとすることを促す力。そのプロセスを通じ、信頼を獲得し、影響力を築く力。

 

ただし、単にスキルやマインドがあるだけでなく、フォロワーとの絆が大事である。

 

セキュアベース・リーダーシップの9つの特性

セキュアベース・リーダーシップには、以下の9つの特性がある。9つ全てを体現しているリーダーはなかなかいない。自身の強みを活かすことや伸ばすこと、そしてできるだけ弱い部分を成長させることが重要。リーダーシップは開発可能なものである。

 

  1. 冷静でいる
  2. 人として受け入れる(無条件で人を肯定する)
  3. 可能性を見通す(人の潜在的可能性や成長の余地を見出す)
  4. 傾聴し、質問する
  5. 力強いメッセージを発信する
  6. プラス面にフォーカスする
  7. リスクをとるよう促す
  8. 内発的動機で動かす
  9. いつでも話せることを示す

 

リーダーとして成果を出していく方法

  • 自身の安全基地を確認しよう。過去と現在を振り返ってみよう。自分自身も自分のセキュアベースになれる。

 

  • セキュアベースとしての組織を作るよう心がけよう。具体的方法としては、リーダーのかかわり方、人事制度とその運用、目標設定などでそうした組織づくりが可能。

 

  • 成果だけでなく、メンバーの人間そのものにフォーカスしよう。人間中心で考える、人として接する、その人の成長や感情にフォーカスすること。

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セキュアベース・リーダーシップ。私が大切にしたい考え方の一つです。Googleなどの言う心理的安全性とも通じますね。ここに書かれているような振る舞いができているか、成長できているか。時々客観的に振り返り、高めていきたいものです。

 

 

クリエイションコーチン

Creation Coaching

代表・HRコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA