セキュアベース・リーダーシップ
読書メモ&お薦め本紹介です。
「セキュアベース・リーダーシップ」
著:ジョージ・コーリーザーほか
出版:2018年9月
著者は組織心理学者であり、人質解放の交渉人としての経験も持つ。スイスの名門ビジネススクールIMDで2002年からリーダーシップをテーマとした講義を担当しており、本書はその主要な概念をまとめたもの。
セキュアベース・リーダーシップ ――〈思いやり〉と〈挑戦〉で限界を超えさせる
- 作者: ジョージ・コーリーザー,スーザン・ゴールズワージー,ダンカン・クーム,東方雅美
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2018/09/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
セキュアベースとは
守られているという感覚と安心感を与え、思いやりを示すと同時に、ものごとに挑み、冒険し、リスクをとり、挑戦を求める意欲とエネルギーの源となる人物、場所、あるいは目標や目的のこと。
セキュアベース・リーダーシップとは
思いやり、安心感、守られているという感覚を与えると同時に、挑み、冒険し、リスクをとろうとすることを促す力。そのプロセスを通じ、信頼を獲得し、影響力を築く力。
ただし、単にスキルやマインドがあるだけでなく、フォロワーとの絆が大事である。
セキュアベース・リーダーシップの9つの特性
セキュアベース・リーダーシップには、以下の9つの特性がある。9つ全てを体現しているリーダーはなかなかいない。自身の強みを活かすことや伸ばすこと、そしてできるだけ弱い部分を成長させることが重要。リーダーシップは開発可能なものである。
- 冷静でいる
- 人として受け入れる(無条件で人を肯定する)
- 可能性を見通す(人の潜在的可能性や成長の余地を見出す)
- 傾聴し、質問する
- 力強いメッセージを発信する
- プラス面にフォーカスする
- リスクをとるよう促す
- 内発的動機で動かす
- いつでも話せることを示す
リーダーとして成果を出していく方法
- 自身の安全基地を確認しよう。過去と現在を振り返ってみよう。自分自身も自分のセキュアベースになれる。
- セキュアベースとしての組織を作るよう心がけよう。具体的方法としては、リーダーのかかわり方、人事制度とその運用、目標設定などでそうした組織づくりが可能。
- 成果だけでなく、メンバーの人間そのものにフォーカスしよう。人間中心で考える、人として接する、その人の成長や感情にフォーカスすること。
---------------
セキュアベース・リーダーシップ。私が大切にしたい考え方の一つです。Googleなどの言う心理的安全性とも通じますね。ここに書かれているような振る舞いができているか、成長できているか。時々客観的に振り返り、高めていきたいものです。
クリエイションコーチング
Creation Coaching
代表・HRコーチ
中村 公省 Kosei NAKAMURA