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【コーチとしてのミッション】①理性面の成長サポート

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私がコーチとして取り組みたいことの1つは、人の認知における、理性面の成長サポートです。ここで言う理性とは、客観的に、「正しく」物事を見極め、行動していく力のことを指します。

 

正しい/正しくないとは?という哲学的議論は一旦置いておきますが、できるだけ個人の思い込みやバイアスの少ない判断ができるための「武器」を手に入れて、前に進むための行動を起こせるようにサポートすること、とご理解ください。

 

やりたいことやなりたい自分を見つけることもコーチングによって成し遂げられるものですが、目標や目的や情熱があるからこそ、そこに集中し過ぎて冷静な判断ができないことや、オーバーワークしてしまうこともあるかと思います。

 

あるいは、ちょっとした考え方の癖や、認識の仕方が行動をブロックしてしまったり、効果的でない行動を導いてしまったりすることもあるでしょう。

 

例えば…

社会人や学生が資格試験に受かりたい一心で、寝る間を惜しんで勉強した結果、試験当日に体調不良になってしまう。ライターが情熱を傾けて作品を書き、世の中に何かを訴えようとしたものの、思いが強すぎて一般の人には伝わりづらいものになってしまう…など。

 

その瞬間のパッションによって視野が狭くなっているだけならまだしも、これまで生きてきた環境や文化、習慣というものは根強くその人の中に埋め込まれているため、そうした癖がさらに影響を及ぼしていることも多く、この点はより一層厄介です。

先ほどの例で言えば、勉強はとにかく時間をかけるべきものという認識から体調を崩すまではまり込んでしまう、ということもあるかもしれません。

 

そのような「癖」は一朝一夕で変わるものではありませんが、少しでも冷静になり、客観的に自分や環境を捉えてみることで、より効果的かつ効率的な行動につながることがあります。

 

本でさまざまな情報を手に入れるだとか、自分で紙に状況を書き出して整理するだとか、方法は色々とあります。しかしながら、コーチに質問をしてもらう、フィードバックをもらうという方法は、自分にない視点で物事を捉えるきっかけとなることから、かなり効果的だと思います。

 

ある意味、これは科学の仕事であり、客観的根拠やデータから道を示すという学者やコンサルタント、あるいは教師の仕事に近い部分です。

ただし、情報や知識、フレームや経験を使って、まず教える・示すのがコンサルタント等の仕事の中心であるのに対し、コーチはクライアントへの質問やフィードバックによって、少し視野を広げたり、フォーカスする部分変えたりし、自分で気づく手助けをします。

 

自分で気づくことで、人は行動を起こしやすくなり、行動を起こすことで、成功体験を得るという、正のスパイラルが発生します。

 

私としては、クライアントへのコーチングを通じて、最終的にはクライアントが、コーチの力を借りることなく、自分で客観的に、冷静に物事を捉え、世界を「正しく」認識できるようになることを目指していきたいと考えています。

 

特にパッションの大切なクリエイター・芸術家などの皆さんがこの武器を手に入れる、あるいは強化することができれば、鬼に金棒状態ですので、積極的にサポートしていきたいと思っています。

 

しかしながら、思考と行動において、理性一辺倒ではバランスが良くありません。つまり、感性も重要な要素です。(人の感性に影響を与えるクリエイターの皆さんのサポートがしたいと考えるのはここにも起因します。)

 

というわけで、次回、私がコーチとして取り組みたいことのもう1つ、感性面の成長サポートについて書いてみたいと思います。

 

 

クリエイションコーチン

Creation Coaching

代表・HRコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA