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天職の見つけ方

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天職とは何でしょうか。どのようにして出会えるのでしょうか。

 

天職とは、社会学マックス・ウェーバーなどが論じているように、もともとは宗教的概念に基づくもので、「神から与えられた仕事」という意味合いでした。現代においては、「これが人生の目的だ」「これこそが、自分が全力で取り組むべき仕事だ」などと思える職業のことを天職という言葉で表します。

 

天職における2つの側面

そんな「天職」には主観と客観の2つの側面があります。

主観的天職は自分で天職だと感じられるもの。自分で、向いている、成果を出せている、適任と思えるもの。

客観的天職は他者から見て天職に見えるもの。

他者から見て、向いている、成果を出せている、適任に見えるもの。

 

人は、自分でその職業に向いていると思ったから、あるいは採用責任者やマネージャーから見て向いていると思われたからこそ、その仕事をしているわけです。

つまり、ある職業に就いている時点で、その職業には少なからずそれぞれの天職の要素があると考えられますが、ここでは、より多くの要素がある職業を「天職」と呼ぶことにします。(最大値が100だとすると80くらいでしょうか。)

 

バランスが大切

しかし、それぞれの要素がただ多ければ良いというものでもなく、その人にとって程よいバランスで、主観的天職と客観的天職の要素が存在していることが大事だと考えます。

 

主観的天職の要素が強ければ、仕事が楽しいと感じられ、仕事に打ち込むエネルギーや情熱が湧いてくることが多くなります。ただし、客観的天職の要素と比べて、それが強すぎると、例えば、求められてもいないのに無駄にハイクオリティな資料を長時間かけて作ってしまったり、生活を顧みずに働き続けてしまったりするようなケースが発生します。

 

客観的天職の要素が強ければ、他者から感謝されたり、評価されることが多くなりますが、どんどん仕事を依頼される中で、モチベーションが伴わずに疲弊してしまうといったケースが発生します。

 

天職の見つけ方

では、天職を発見するためには、どのような手法、手段を使うと良いのでしょうか。

まず、主観的天職については、自分と向き合うこと、つまり、内省です。自分は何が好きなのか、どんなことに喜びを感じるのか、どうなると嬉しいのかといったことを時間をとって考えることです。

 

そして、客観的天職を見つけることや、主観・客観要素のバランス、さらには生活とのバランスをとるためには、他者との対話が有効です。人に自分の強みを聞いてみる、フィードバックをもらってみる、といったものです。

 

ちなみに、対話し、フィードバックも得られるだけでなく、質問によって内省も促されるという点で、コーチング(場合によってはカウンセリング)は天職探しに有効な方法と言えるでしょう。

 

 

クリエイションコーチン

Creation Coaching

代表・HRコーチ

中村 公省 Kosei NAKAMURA